ブックレビュー①

MINDSETマインドセット「やればできる!」の研究

著者:キャロル・S・ドゥエック 訳:今西康子

読書開始:1/4(月) 読了日:1/10(日)

 

マインドセット(=心の在り方)には2種類ある

 

1つ目は「硬直マインドセット

人間の能力、才能は持って生まれたもので最初から決まっている、変わることはないと信じている

このマインドセットの持ち主にとっては自らの成功や才能を証明することが大事

失敗は一度たりともあってはならないことという認識

その為、挑戦というものができなくなる

また学びとるということもしないため、「成長」しない

そして万が一、億が一にも失敗をしてしまうと

まるで人生の終わりのようにとらえてしまうほど脆い

 

2つ目は「しなやかなマインドセット

人間の基本的な資質は努力次第で変えられると信じている

このマインドセットの持ち主にとっては成長し続けることが大事

失敗を学びのチャンスととらえるので

困難にも果敢に挑戦する

いかなる状況でもそこから何が学べるか、に貪欲で成長を続ける

 

どちらのマインドセットを選ぶか、は自分次第。

大事なのは硬直したマインドセットにならないぞ!と決めるより

いかにして自分のマインドセットをしなやかにしていくかなのだろう

 

誰だって失敗を怖いと思うことはある

うまくいかない時、自分以外の誰か何かのせいにしたくなることも

決めつけの世界の中で生きていく方が楽と思えることも

 

生涯、挑戦をし続け成長し続けることが大変に思う人もいるだろう

 

この本は生涯、挑戦し続けよと言っているわけではない

成長することこそ正しいのだと押し付けてくるわけではない

ただエビデンスと共に

硬直マインドセットの持ち主にどんなことが起きたか

しなかやかなマインドセットの持ち主にどんなことが起きたか

それを私たちに伝えてくれる

 

その上で自分はどちらになりたいかを選べばいいのだと思う

 

 

ただ、硬直マインドセットでいる限り

精神的にはいつも苦しい気がする

いつまでもいつまでも自分の正しさを証明し続けなければならない

失敗が一度たりとも許されない世界

そんな世界は息苦しい

 

頭ではそう思う

でも本に書かれた実際の出来事等読んでいくうちに

私自身が日ごろ、硬直マインドセットに陥っていたと思い知らされた

特に息子に対しては

硬直マインドセットを植え付けるようなことしかできてなかったと

心から反省した

 

まだ気づいたばかりで

つい疲れや心の余裕がない時には

硬直マインドセットのメッセージが強く出そうになってしまう

 

この本は一度読んで終わりにはならない

定期的に読み直し、自分を見つめなおしていくための本だ。

 

毎日、この言葉で一日を始めていこう

 

「今日は、私にとって、周囲の人にとって、

 どんな学習と成長のチャンスがあるだろうか?」